部下のやる気を引きだす語尾の使い方 (18/09/14)
【部下のやる気を引きだす語尾の使い方】
9,10月は企業様への出向研修が増える時期です。日本メンタルヘルスケアサポート協会にも様々な分野から依頼がきます。
行政、建設、電鉄、商社、医療、介護、保険などなど。
どこの研修でも最近では、担当者の方が、
「毎年思うのですが、だんだん大人しい方が増えているように思うんです。」と。
実は、これ結構聞く話です。
あるいは、モチベーションが低い。
成果を出そうという意識がない、など。
もう少し社員にやる気を持って積極的に行動してほしいと思いながら、どうしたらいいのか悩んだり。
もしかしたら感じたことが、あるかもしれません。
また、こんな言葉を言った経験はないでしょうか。
「もっとやる気をもって仕事して!」
「やった分だけ成果になるんだからがんばれ!」
相手の意欲を上げようとして、一生懸命声がけをする。
ただ、残念ながら、いくら言っても、この言葉では行動しません。
何故なら私たちは、「行動する価値を感じないと自分から動かない」からです。
「もっとやる気をもって仕事して!」
←なんで?
「やった分だけ成果になるんだからがんばれ!」
←何のために?
それを行う価値って何なのかしら?となる。
では行動する価値を感じる時って、どんな時でしょう。
例えば、あなたがゴルフ好きな人だとします。
職場ではあまりしゃべらなくても、休憩時間や食事の時にゴルフの話になると、積極的にゴルフ話をするでしょう。
仕事の内容は覚えることは面倒に思っても、プロゴルファーの名前、また良いと思うフォームは積極的に覚えようとすることでしょう。
また、ラウンドに出ると「今日はこのくらいのスコアで廻る」と目標を掲げ、
目標達成のために様々な策略を考えるでしょう。
それは目標を達成した時、喜んでいる自分がイメージできるから。
自分にとって楽しさや、ワクワク感を感じること、達成した時の満足感を得られるとイメージできることは、自分から行動する価値を感じるのです。
つまり、社員をやる気を持って積極的に行動するようにしたいと思えば、行動する価値を社員が感じれば、自ら行動するわけです。
ではどうやったらその価値を感じさせ、行動に促すことができるのか。
そのツールが、?会話です。
?会話って何?これは、語尾が「!」や「。」ではなく、「?」、つまり問いかけ形で返すということ。
この言葉の使い方次第で、やる気をもった行動をがらりと変えることができます。
「これができたら、どんなメリットがあると思う?」
「達成は、あなたにとってどんな価値があるかな?」
考えさせること。
命令口調は、確かに手っ取り早い。
一方通行だから。
疑問形は、やり取りが発生するので、時間はかかるけど、結果的に納得度が高く、自発的な行動に促しやすくなるんです。
今年度も半分を過ぎました。定説によれば、離職は、3・6・12カ月に多くなるとも。
今の対応次第で退職者、休職者の数が劇的に変わります。
それを痛感しているからか、メンタルヘルス担当者養成講座に、申し込みが増えている理由です。
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