2021年2月アーカイブ
心のエクササイズで柔軟なメンタルを (21/02/13)
心のエクササイズってどういうこと?って思われたかもしれませんが、実はメンタルも動かさないと感情が味わえなくなるのです。
当然身体の健康って意識されていると思います。動かさなければどんどん老化していくし動かなくなりますよね。
そのため、軽いストレッチでも行うことは柔軟さを保てます。
これは心も同じ。動かさないと動かなくなるのです。
では心のエクササイズってどう行うのか。簡単です。
喜怒哀楽を意識して毎日感じること。どんな時でも良いのです。
喜。何に喜びを感じますか?感じたでしょうか?朝家族の笑顔を見て感じましたか?
怒。怒りも感じることが大切。
哀。テレビドラマでも、またちょっとしたおっちょこちょいでもいい。
楽。楽しいでも楽だ~でも良いのです。
喜怒哀楽を意識してまんべんなくとる。気づいたら怒が多いとかありませんか。
怒は喜、楽を感じることにより収まってきます。
心もエクササイズ。意識して感情を感じて柔軟な心を目指しましょう。
・心のエクササイズ方がわかるストレスケア研修は、こちら。
メンタルヘルスとコミュニケーションの関係 (21/02/11)
ストレスの100%は人が介在していると言われます。コロナ禍でのストレスもメンタルヘルス(心の健康管理)を行う中で、最も注視してもらいたいポイントなのです。
コミュのケーションがないので、人ではなく、仕事の質や量でしょうと思われるかもしれません。
例えば質。細かい作業や難しい案件や資料作り。
ただその作業を手伝ってくれる存在や聞ける相手がいたらどうでしょう。
仕事の量。各人に見合った分量を手配してくれる相手であればストレスにならないわけです。
愚痴のほとんどは「何でこんな難しい案件を渡してくるんだ。」「誰か手伝ってほしい」と人に求める内容ではありませんか。
また作業を応援してくれる仲間や励ましの言葉をかけてくれる上司の存在があれば、逆に「がんばろう」と意欲さえ出てきます。
そんなコミュニケーションが減ってきていて、「やって当たり前」「できて当たり前」なので、褒めるや認める言葉が激減。
ひと昔前にはよくあった部下との飲み会や同僚で愚痴をいう場面もなく、一人モヤモヤと。
結果的に質や量のストレスも人にいくのです。逆に言えば、質や量のストレスも人で解決できるということ。
それは、話を聴いてあげるだけでいい。どんなに言っても状況は変わりません。ただどんなにも言うことで心の負荷は減っていきます。
コミュニケーションは、ストレスを解消してあげるために最も大切なメンタルヘルスなのです。
・相手の心の負荷をより減らせる聴き方が学べる傾聴トレーニング研修は、こちら。
アンガーマネジメントの職場での必要性 (21/02/10)
【アンガーマネジメントの職場での必要性】
字のごとく、アンガー=怒り、マネジメント=コントロール。注意してほしいのは「アンガーロス(怒りをなくす)」ことではないということ。
何故かというと、怒りという感情はなくならないからです。
怒りは本能として大切な感情の一つ。大切なものや場所や考え方、価値観が侵害されようとした時、それを守るために必要不可欠な防衛感情です。
例えば猫。餌をとられようとしたら、ふー!って威嚇する。子猫はじゃれあっているようで怒りの表現法を練習しています。
それは大切なものを守るため。
ただ「人間同士」の場合、適切な怒りの表現をしないと、かえって状況は悪化します。
自分の考え方を守るために、全力で相手の考えを潰す、自分の大切なものを守るために「触らないで」と声を荒げる。
それは自分を守っているけど相手を守っていない。
アンガーマネジメントで、表現の出し方について大切なポイントは、相手を守る表現ができるかどうか。
相手を守るとは、自分を守りながら、相手の考えや大切なものを尊重する表現法。
その一つが、アサーション技法。
アンガーマネジメントとメンタルヘルスは深い関係があります。
どちらもマネジメントが必要で、大切な自分と相手を守るために行う技法だから。
技法ということは方法があります。取説があって初めて活用できるのです。
・怒りの扱い方が知れる、アンガーマネジメント研修については、こちら。
テレワークのメンタルヘルスで重要な話を聴く時間 (21/02/08)
コロナ禍の自粛やテレワークで社員のメンタルヘルスが心配という声を聞きます。
ただ心配だ、というだけでオンライン会議などで顔が見れた時に様子を伺うようにしているくらい。
結果的には具体策を見いだせていないことも少なくありません。
実はオンライン会議の中で様子をどのように伺っているかが、ポイント。
その時に重要になるのは、声のかけ方です。
よく言いやすいパターンとして、「元気にやってるか。」「心配ないか。」「大丈夫か。」です。
これはメンタルヘルス時には「NO」なのです。
今まで本当に何でも話していた上司や信頼心の厚い上司なら本当の気持ちをいえますが、大概は
「はい、元気でやってます。」「心配ありません。」「大丈夫です。」と答えるでしょう。
質問自体がはい、かいいえ、でしか答えられないので、元気に見せなければならない上司の前ではみんなそう答えるでしょう。
そしてそれを上司がうのみにすることも良くありません。
本当に部下の現状や心情を知りたいのであれば、会議ではなく、あえてオンラインで話をする時間をつくりましょう。
さらに言えば、この時間を相手も望むよう、誘導する必要があります。
そのためのアプローチを込めた声がけを意識することです。
「以前と比べて何か変化があるかな。ちょっとでも心配事があったら私は、必ず折り返しをするから、時間を気にしないでいつでも連絡してね。」
「気になることがあったら迷うことなく連絡してきていいですよ。ただ私は18時からは家族がいるので、その前であれば時間をとるよ。」
などです。
具体的声がけのポイントは、「さりげなく、悟られず、何回も」伝えるということ。
リアルで会っていたころ、休憩時間やお昼ご飯やたまの飲み会などで、プライベートの話や、実は仕事で行き詰っていて、、という話はなかったでしょうか。
でもそれは、「仕事を離れた仕事」で、仕事関係はあるものの信頼関係での話の場、だったと思います。
今はそれがないことに気づいてください。
だからこそ、仕事上のオンライン会話ではなく、仕事を離れた仕事上のオンライン会話をする時間をあえて作っていく必要があるのです。
・テレワーク下でのメンタルヘルス対策研修については、こちら。
「がんばれ」という言葉のメンタルヘルス的取説 (21/02/06)
「がんばれ」って言ってはダメなんですよね、という質問を何度か聞かれたことがあります。
がんばれは、応援の言葉であるにも関わらず、なぜ禁句扱いされているのでしょうか。
まずがんばれは効果・使い方・用途と注意点があること。
<効果>
・懸命に前を向いて努力している時、後押しして達成へと促すことができる。
・目標達成中にくじけそうになった時、再び気持ちを奮起させることができる。
<使い方(用途)>
・何かに取り組んでいる時
・取り組む途中に挫折しそうになったり、あきらめそうになる手前の段階の時
というのが、頑張れの効果と使い方です。大切なのは用途と注意点です。
<用途>
・努力している人/前向きに取り組もうとしている人/達成途中にくじけそうな人
<注意点>
1.行動をあきらめた人、自責を感じている人、頑張り方と方向性を見いだせてない人には絶対に使用しないでください。アレルギーを引き起こす危険があります。
2.本人の意思確認の後、効果が期待される時、最後に伝えること。
1に関して使用すると逆効果になります。行動をあきらめた人と自責を感じている人の状態は、車に例えるとエネルギー源であるガソリンが心に入っていない状態。いくら頑張りたくてもガソリンが入ってないので走れないのです。
その上でもっと頑張れと言われてもガス欠状態では、走れません。
頑張り方と方向性を見いだせてない人は、ガソリンは満タンなのです。ただ何を操作すれば、どの方向に向かえば良いのかが分からない。
ただこの人たちは走れるので、大切なのは手順と方向を具体的に教えること。
まずブレーキを踏んで、エンジンかけてサイドブレーキおろして、アクセルを踏む。そしてまっすぐ進んでごらん、と。
走り出したら走りますので、走るのが楽しくなるくらいまでサポートすること。
2に関して、頑張れを使うタイミングです。あくまで頑張れは、相手の背中を押す言葉であることをお忘れなく。
「どうしたの、元気ないね、がんばれ。」という連動的な言葉では全く効果がきたいできません。
正しくは「どうしたの、元気ないね、そのあたり話を聞くよ。・・・・・・・そういうことか。であれば~~~~~~~~というやり方もあなたにはありかもね。少しは元気出てきたって?そうか、うん、君なら可能だよ。がんばれ!」
です。
またもし一緒に取り組んでいることであれば、がんばれより、がんばろうの方が効果的です。
言葉にも取説があります。
その使い方さへ間違えなければ、成長へと導く最高の言葉になるでしょう。
追伸:万が一アレルギー反応が出た場合は、医師または産業医へ相談しましょう。
・繊細な言葉使いや傾聴の仕方をマスターし、資格が取れるメンタルヘルスカウンセラー通信講座は、こちら。
今だからこそメンタルヘルスを自身の健康のために・・セルフケア (21/02/05)
【今だからこそメンタルへルス知識を自分のために・・セルフケア】
コロナ禍でのテレワークや自粛生活。延期も決定し、「まだ延びるのか」と落胆を感じている人は多いのではないでしょうか。
現状はこの状態の中、健康維持に意識が向き、運動や食生活を見直す動きは出てきています。
メンタルヘルス(心の健康維持)はどうでしょう。
前向きに仕事に、生活に取り組みたいという心の動きがないと行動へは結びつきません。
前を向くのもエネルギーがいります。
車に例えると、ガソリンがないのに走れない。ただ車ならガソリンがあれば走れると知っている。
では心のガソリンって何でしょう。
その一つが知識です。
知る、分かる、気づく。そこで「やってみよう、やってみたい」がたまる。これが心のガソリンです。
心のタンクに意欲や希望や期待がたまって初めて人は動き出すのです。
そのきっかけが「健康」であるならば、心の健康にも目を向けてみてください。
あなたの心は健康ですか。周りの心は健康でしょうか。
いざ「元」に戻った時、今の生活からすぐ切り替えることができるでしょうか。
巣ごもりに慣れると、今度はそれ以前の生活に再び慣れる必要があります。
臨機応変に順応していくためには、臨機応変に捉えられる心の準備が必要です。
メンタルヘルスは健康管理の一つ。
ただ体の健康管理法は日々伝えられ受け入れやすいが、心となるとどうやって健康管理をすればいいかわからない。
どだからこそ、「どうやって=知識」が分かることで、「こうすれば」という期待や希望がたまり、動き出すことができるのです。
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今すぐ上司ができるコロナ禍のメンタルヘルス対策 (21/02/04)
コロナ禍での働き方は、メンタルヘルスから見ると「個」での「孤」にいかにうまく付き合うかのように思います。
孤とは、助けるものがなくひとりぼっちの状態。
今まではわからないことがあればすぐ相談が出来たり、たまには食事に行ったり、挨拶があったりと、個々で仕事はしているとはいえ、同じ空気の中で働く集「団」で個がある働き方でした。
それがテレワークや自粛などで個での「孤」を求められ、それに心がついていかず、結果メンタル不調を引き起こしています。
日本メンタルヘルスケアサポート当協会では様々な企業様からのオンラインカウンセリングを担当していますが、多くが「孤独」からくる悩みです。
自宅勤務になり仕事のことをすぐ周りに聴ける環境ではない。聞きたくても相手のことが気になる。みんなどうしているんだろう。。。
一人でいるとマイナス思考となり、焦りや不安から夜眠れない、やる気が出ない等。心のコントロールができなくなり不調を訴えてきます。
カウンセリングでは気持ちを安定させるために傾聴を行い最善の方法を一緒に考えるのですが、そこで笑顔が戻ってきます。
そこからも見えてくるのは、現状のメンタルヘルス対策で急務なのは、「心の触れ合いをいかに作れるか」です。
そのために上司が部下のカウンセラーになってあげること。
カウンセラーといっても心理カウンセラーと同じことをするとかではなく、話に耳を傾け、共感するだけでいいのです。
求めているのは今の気持ちを受け止めてくれる存在。
仕事上のコンタクトは取っていると思います。オンラインで顔も見ることがあると思います。
それ以外に、まず上司は部下の心の声を聴く時間をとってあげてほしい。
今までは当たり前にあった部下と仕事外の話をする時間。
それが今はないことに気づいてください。孤独は生きていく上でもっとも辛い「環境」です。
・心が少しでも楽に働いてほしいと部下を心配する上司の方にお勧めの傾聴トレーニング研修は、こちら。