今すぐ上司ができるコロナ禍のメンタルヘルス対策 (21/02/04)
コロナ禍での働き方は、メンタルヘルスから見ると「個」での「孤」にいかにうまく付き合うかのように思います。
孤とは、助けるものがなくひとりぼっちの状態。
今まではわからないことがあればすぐ相談が出来たり、たまには食事に行ったり、挨拶があったりと、個々で仕事はしているとはいえ、同じ空気の中で働く集「団」で個がある働き方でした。
それがテレワークや自粛などで個での「孤」を求められ、それに心がついていかず、結果メンタル不調を引き起こしています。
日本メンタルヘルスケアサポート当協会では様々な企業様からのオンラインカウンセリングを担当していますが、多くが「孤独」からくる悩みです。
自宅勤務になり仕事のことをすぐ周りに聴ける環境ではない。聞きたくても相手のことが気になる。みんなどうしているんだろう。。。
一人でいるとマイナス思考となり、焦りや不安から夜眠れない、やる気が出ない等。心のコントロールができなくなり不調を訴えてきます。
カウンセリングでは気持ちを安定させるために傾聴を行い最善の方法を一緒に考えるのですが、そこで笑顔が戻ってきます。
そこからも見えてくるのは、現状のメンタルヘルス対策で急務なのは、「心の触れ合いをいかに作れるか」です。
そのために上司が部下のカウンセラーになってあげること。
カウンセラーといっても心理カウンセラーと同じことをするとかではなく、話に耳を傾け、共感するだけでいいのです。
求めているのは今の気持ちを受け止めてくれる存在。
仕事上のコンタクトは取っていると思います。オンラインで顔も見ることがあると思います。
それ以外に、まず上司は部下の心の声を聴く時間をとってあげてほしい。
今までは当たり前にあった部下と仕事外の話をする時間。
それが今はないことに気づいてください。孤独は生きていく上でもっとも辛い「環境」です。
・心が少しでも楽に働いてほしいと部下を心配する上司の方にお勧めの傾聴トレーニング研修は、こちら。