2021年8月アーカイブ
お盆のメンタルヘルス術 (21/08/10)
お盆も近くなって参りました。
コロナ禍で去年同様、行きたくても、帰りたくても動けない状況。
ただ、その時は非日常となり、行動も時間も特別な一日となります。
ここで、長期休暇のラスト一日は、通常のお休みと同じ生活を送ることをお勧めします。
私たちは、心身ともにリズムをとって生きています。
出来上がっている一日のサイクル。
それがリズムです。
歌でもそうですよね。リズムにのるからこそ、スムーズに歌えるし、歌っていて気持ちがいい。
要は、「調和」しているから。
ここで、音程やリズムが変わると、どう調和してよいのか、どう合わせて良いのかが一瞬分からなくなる。
ギクシャクしますよね。
ただ、またある程度聞くと、「勘」を取り戻し、リズム合わせようとする。
するとまたリズムに合い、調和する。
この流れは身体も同じ。
長期休暇で一時身体のリズムは崩れます。
これは、当然だと思ってください。
バカンスというリズムに変わったのだから。
でも休みが終わればまたリズムが日常に変わる。
そのリズムにできるだけのるためにも、前日はそのリズムにのる準備をしておくこと。
そうしないと、休み明けリズムにのれず、それでも日常リズムに合わせなければいけないので、無理をする。
すると、だるさが抜けない、やる気が出ない、仕事に集中できない、ボーっとする。
というような状態になります。
実は長期休暇明けは、メンタルヘルス不調者が続出します。
自身だけでなく、ぜひ周りの方にも情報をお伝えください。
休み明け、みんなで気持ちよくスタートできるように。
・超簡単セルフケア法で毎日をリラックスして過ごす!ストレスケア研修は、こちら。
http://www.mental-healthcare.org/seminar/sc/
お腹が空くとイライラするのはなぜ? (21/08/06)
お昼、夕食前など、お腹が空いて集中力が途切れたり、イライラしたり。誰しもが経験があるのではないでしょうか。
昼前には商談をするなと言われているくらい、この時間はお腹が空くと人をイラつかせます。
ではなぜ、お腹が空くとこのような精神状態になるのでしょうか。
そこで大きく関与しているのが、意外かもしれませんが血糖値です。
実は血糖値が下がる時に、感情が大きく変化をするのです。
医学的に説明すると・・。
例えば食べた時は血糖値が上がります。ただ血糖の血糖のうち20~30%が脳で消費されます。
そのため血糖が下がると、脳に糖が足りなくなるので、感情や精神面に不調が出やすくなります。
低血糖状態になると、脳の血流が悪くなり、眠くなったり、理性を司る大脳皮質の働きに影響が出て、抑制力や判断力が鈍ったりします。
その一方で、「なんとか血糖を上げよう」と、興奮系のホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどを分泌したりします。
その結果、怒りや敵意、焦燥感、落ち込みなどを引き起こすのです。
よくダイエットと言って過剰に糖質オフを行うと、脳に糖が不足するため、以上のような症状が出やすくなってきます。
さらに、糖質単体の食事、うどん、パスタ、○○丼などは、急激に血糖値が上がる分、急降下を起こしやすく、脳にお腹が空きやすくなり、さっき食べたのにお腹が空くということにつながっているのです。
食事前のイライラや倦怠感をなくすために気をつけたいことは、できるだけ糖の吸収を緩やかにしてあげること。
そのための食べる順番は、まず野菜、キノコ類。
先に食べておくと食物繊維が吸収を緩やかにしてくれます。
できれば糖質が多いものは、最後に食べることを心がけるとよいでしょう。
・新講座!傾聴がたった1日で学べ、資格まで取れる!認定傾聴カウンセラー養成講座は、こちら。
メンタルへルス不調?と思われる人に絶対にかけてはいけない一言 (21/08/05)
【メンタルへルス不調?と思われる人に絶対にかけてはいけない一言】
気分がすぐれてなさそうな人、暗くなっている人、落ちこんでそうな人には心配であなたも声をかけると思います。
元気つけれるかと思って。
寄り添ってあげたくて。
話を聞いてあげたくて。
辛さを緩和してあげたくて。
そのことは絶対に必要なことで、見逃すわけにはいかないので、一番正しい方法です。
ただ大切なのは、その暖かい心を自分で台無しにしないことです。
それは、第一声ですべてが決まります。その一言とは
「大丈夫か?」です。
使いやすい、使い勝手の良い、そして一番相手のことを聞ける言葉と思っているかもしれません。
ただこの言葉は、相手と距離をつくる一言なのです。
もしそれを言われたら何と答えますか?
多くの方は「大丈夫」と答えます。
それで、話は終了したりする。
大丈夫?という言葉は、どちらかというとマイナスの意味合いが強い。もっと言えば強烈です。
どこか今までと違うところがあるのか、またそれが伝わっていて相手を心配させているのではないか、ダメであることを見透かされているのではないか。
言われた側は瞬時にこのような気持ちがめぐります。
だから「大丈夫」としか答えられません。
こちらは、本当は話を聞いてあげたいのに、心に寄り添ってあげたいのに。
自分の発した言葉でその気持ちを届かせてあげなくしているのです。
その相手を思う暖かい気持ちをしっかりと届けるためには、その言葉は使わないこと。
ではどのような言葉をかけてあげるのが適切か。
ポイントは「さりげなく、悟られず、何回も」声をかけること。
「もし気になっていることがあったらいつでも相談に乗るからね。」
「困ったことがもしあれば、気軽に声かけてね。時間取るからね。」
相談をするかしないかは相手の自由。ただ相談してもいいという空気をしっかり作らないと相談に来ないし、しようと思いません。
相談しやすい空気作りをどう言葉で表現するか。
そこにポイントを置くことがとても大切なのです。
・メンタルへルスとして相手の声がけなど、具体的対応法が知れる、メンタルへルスカウンセラー通信講座は、こちら。
「悩み」のプロセスと相談対応 (21/08/04)
人が「悩む」。解決したいから「相談」する。
このプロセス(過程)は、様々な相談の中で当たり前のようなことです。
悩まなければ相談はしないのも当たり前です。
ただ相談対応をされる方で最も困るのは、「何が最も有効な解決策かを見極める」こと。
そこで大きなヒントになるのが、悩みとなるプロセスです。
ここで悩みに至るまでの経緯を考えてみたいと思います。
悩みには、それを作った根本となる「出来事」「きっかけ」があります。
上司にバカにされた。
仕事で失敗をした。
言ったことをちゃんとしてくれない等。
そしてそういった出来事により、感情がマイナスへ変化します。
上司にバカにされた⇒悲しい・悔しい
仕事で失敗をした⇒劣等感・挫折感
言ったことをちゃんとしてくれない⇒もどかしさ・苛立ち
そして症状がでてきます。
上司にバカにされた⇒悲しい・悔しい⇒上司とうまくコミュのケーションが取れなくなった
仕事で失敗をした⇒劣等感・挫折感⇒新しいことに挑戦する気持ちがなくなった
言ったことをちゃんとしてくれない⇒もどかしさ・苛立ち⇒怒りっぽくなった・どうしても当たってしまう
これが、悩みの誕生です。
相談対応を行う場合、このプロセスをしっかり聴き出すことがまず大切。
その上で、出来事と感情のどちらにアプローチをするかなのです。
上司にバカにされた⇒上司にごめんといてもらう⇒悲しい・悔しい気持ちの消滅・・・上司に今の気持ちを伝えてみる
仕事で失敗をした⇒今回だけで次回はそのようなことがないという考え方に変換⇒劣等感・挫折感の消滅・・・考え方の変換法
言ったことをちゃんとしてくれない⇒あきらめる⇒もどかしさ・苛立ちの消滅・・・気にしないでいるためにはどうしたら良いかを考える
ベストな答えとは、相手が望む結果を見つけ、そのためにどうしたら良いかを考えること。
だからこそ、そのプロセスを引き出していくことが遠回りの様で実はもっとも速い問題解決策なのです。
・相手の話をしっかりと引き出す傾聴テクニックを1日で身に付けられる。傾聴カウンセラー養成講座は、こちら。
マスクから解放された時の女性のストレス (21/08/03)
マスク生活が始まった時、特に女性のストレスとして、化粧が崩れるや乾燥、むれによる吹き出物や顔が荒れるといった悩みがありました。
さらにマスクしていたら表情が見えないということも。
その生活から1年半が経ち、マスク生活から解放された場合、ストレスはなくなるのでしょうか。
実は新たなストレスが予想されます。
マスクで隠していた部分を今度は出すのが恥ずかしい。
口紅をつけなくてはいけない。
口元の部分がおざなりになっていた分、ほうれい線、笑顔がどうか、老けて見えないか心配。
強制的でも隠されていた部分を出すのは、抵抗があります。
メンタルもそうですが、特に身体は。
だからこそ、今から準備しておく必要があります。
口紅を塗る習慣を。マスクにつくのであればリップでも。
マスクを取った時、老けたと思われないために、日ごろから笑顔の練習をする。
マスクを取った時の自分の顔に慣れておくことが大事です。
本来顔は出していたところ。マスク解放後のストレスを作らないためにそれを意識してマスクをつけるようにしてください。
・相手に受け入れられるための笑顔で、しっかりと話を聴くスキルが身に付けられる傾聴カウンセラー養成講座は、こちら。
傾聴がなぜ難しいのか (21/08/02)
日本メンタルヘルスケアサポート協会では毎月認定傾聴カウンセラー養成講座を開催しています。
講座中必ず受講生が言う言葉が、「傾聴って難しいですね。」です。
ではなぜ傾聴が難しいのか。
それは「何とかしてあげたい」という強い気持ちです。
ここで、「いや、相談に来たなら、何とかしてあげたいと思うのは当然じゃないのですか。」と思うかもしれません。
もちろん、それを望んで相手も相談にきているわけです。
ただここで大切なのは、「良いアドバイスをしてあげなければ」「気持ちを楽にしてあげたい」が強いと、結果的に聴くのではなく、良い方法をアドバイスする方に重点を置き、「聴き切れていない」もしくは「相手の望む答えになっていない」場合が多いのです。
そうなると相談を聴く側ではなく、結果的にアドバイザーになっていきます。
さらにアドバイスとは主観ですので、聴くよりしゃべる方が多くなってきたり、自分の意思に沿わぬ返事があった場合、
「それは違うんじゃないかな」と否定が入ったり。
傾聴でもっとも難しいとされるのは、先入観やジャッジメントの目線で相手の話を聴いてしまい、それを取っ払うこと。
「私目線」ではなく、「あなた目線」で話が聞けるかどうか。
もっと言えば傾聴とは「あなた目線になるスキル」と言っても過言ではありません。
相手は何を思っているのか、考えているのか。
本当はいったいどうしたいと思っているのか。
自分の考えではなく、相手の心の声をしっかり引き出してあげるスキル。
だからこそ、傾聴にはアドバイスと要素は含まれていないのです。
聴くことに悩んだら。認定傾聴カウンセラー養成講座は、こちら。