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傾聴がなぜ難しいのか (21/08/02)
日本メンタルヘルスケアサポート協会では毎月認定傾聴カウンセラー養成講座を開催しています。
講座中必ず受講生が言う言葉が、「傾聴って難しいですね。」です。
ではなぜ傾聴が難しいのか。
それは「何とかしてあげたい」という強い気持ちです。
ここで、「いや、相談に来たなら、何とかしてあげたいと思うのは当然じゃないのですか。」と思うかもしれません。
もちろん、それを望んで相手も相談にきているわけです。
ただここで大切なのは、「良いアドバイスをしてあげなければ」「気持ちを楽にしてあげたい」が強いと、結果的に聴くのではなく、良い方法をアドバイスする方に重点を置き、「聴き切れていない」もしくは「相手の望む答えになっていない」場合が多いのです。
そうなると相談を聴く側ではなく、結果的にアドバイザーになっていきます。
さらにアドバイスとは主観ですので、聴くよりしゃべる方が多くなってきたり、自分の意思に沿わぬ返事があった場合、
「それは違うんじゃないかな」と否定が入ったり。
傾聴でもっとも難しいとされるのは、先入観やジャッジメントの目線で相手の話を聴いてしまい、それを取っ払うこと。
「私目線」ではなく、「あなた目線」で話が聞けるかどうか。
もっと言えば傾聴とは「あなた目線になるスキル」と言っても過言ではありません。
相手は何を思っているのか、考えているのか。
本当はいったいどうしたいと思っているのか。
自分の考えではなく、相手の心の声をしっかり引き出してあげるスキル。
だからこそ、傾聴にはアドバイスと要素は含まれていないのです。
聴くことに悩んだら。認定傾聴カウンセラー養成講座は、こちら。