2021年9月アーカイブ
メンタルへルス研修でよく出る質問 (21/09/29)
日本メンタルヘルスケアサポート協会では、企業、官省庁、自治体などから多くのメンタルへルス研修のご依頼を頂いております。
その中でも、よくある質問が、
「部下がメンタルへルス不調なのは分かっているのだけれども、どういう風に話を聴いてあげればよいか分からない」
です。
発見してもその後の対応の仕方が分からないのです。
メンタルへルスの中で最も大切なのが、早期発見、早期対応。
ただ早期に発見できたとしても、その後の対応が適切でないと、メンタルへルス不調は加速します。
ここでよく行いがちなのが、「一回医者へ受診した方が良いんじゃない」
と医者を勧めること。
間違ってはいませんが順番的には最後です。
「休暇を取った方が良い」
これも間違ってはいませんが、それを伝えるのは早いです。
なぜならば、なぜ休暇を取った方が良いのか、本人が理解していないからです。
特に不調の方は、自身は何となく気づいていても「自分はまだいける」という意志がかなり強い。
なので、それを裏付ける理由に、本人が納得をしていなければ休暇は取らないし、取っても「休み」という気持ちで過ごせません。
まず最初に行うことは、「じっくり話を聴くこと」です。
今どんな状況で、心情なのか、今一番何が苦しいのか。
しっかり聴き出すこと。ストレス要因を発見すれば、休暇をさせずに、もちろん医者へ行かせなくても済むことかもしれません。
ただ、その話を聴き方が分からない。
普段私たちは人と会話する時に話を聴いていると思います。
でも「傾聴」とは違うのです。
傾聴はスキルであり、何のためスキルかというと、
「相手の気持ちを楽にしてあげるだけではなく、ストレス要因を発見する」スキル。
どうしたら良いのか、その前に「何を」を見つけてあげることが最も大切。
その「何」を引き出すために、傾聴が必要なのです。
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オンラインで講座を受講する時の盲点 (21/09/28)
今では主流となりつつあるオンライン研修ですが、担当者が受講者を見ている場合、意外と受講者を「監視」しています。
ちゃんと聞く姿勢をとっているかどうか。
メモを取っているか、真剣さがあるかどうか、など。
場所は別である分、画像からでしかそれが分からないため、いくら真剣に聞いていても「態度が悪かった」ら、まじめに取り組んでいないという判断をされるかもしれません。
特に新人社員教育などは、その辺りはよく見られがちです。
では、どういう態度であったら、担当者に「真剣に受講している」が伝わるでしょうか。
まずは見た目。出社した時と同じように、髪の毛は整えられているか、ひげは剃っているか、お化粧はしているかなど。
服装も出社時に近い服装がベストです。
それだけで取り組む姿勢を現わすことができます。
そして態度。
オンラインでは「顔」がメインです。
できるだけ画面から顔が見えるようにすること。
よく下を向くような態勢で受講しているように見える方がいます。これはなかなか真剣さが伝わりにくい。
どんな時でも「目が合う」というということだけで「意思疎通」ができているともみなされます。
さらに、できれば「うなずき」を行うこと。
ただ対面上のうなずきと画面越しでは、対面のようにうなずいても動作が小さくてそう見えないことがあります。
そのため、意識して少しリアクションを大きく。
本当に些細なことかもしれませんが、それだけで印象派大きく変わります。
営業などでも使えますので、ぜひ参考にしてみてください。
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プレッシャーと緊張の違い (21/09/27)
「緊張する」とは、誰しもが経験したことがあることです。
仕事で発表する、初めての人と会うという、今までない状況ではもちろんのこと、電車に間に合うか、靴紐がほどけないか、朝起きれるか、そういう日常の中でも私たちは、大なり小なり緊張の連続です。
ではなぜ、人は緊張するのでしょうか。
それはその前に感情が働くからです。
失敗したらどうしよう、朝起きれなかったらどうしようという不安、焦り。
靴紐がほどけてこけたらどうしようという不安。
そう、未来に不安を抱いた時に緊張が走ります。これが、プレッシャーです。
プレッシャーとは、期待が寄せられている時に使われる言葉と思うかもしれませんが、
外から加わる精神的圧力のことで、物事をうまくいかせようとする時、どんな時でもプレッシャーがかかっているのです。
さらに言えば、プレッシャーは心の反応で、緊張は身体的反応。
ただし、順番があります。
プレッシャーを感じて緊張するとは言いますが、緊張してプレッシャーを感じるとは言いません。
要は、最初に変化するのは、心です。
逆に言うと、心が変化をしなければ、緊張は起こりません。
心が変化をしないというのは、マイナス的に変化をしないということです。
成果を求められたとき、「失敗したらどうしよう」「言われた通りできるか」「みんなが納得いってくれるか」という不安に転じた場合、緊張が走ります。
ただそれが良い「緊張感」となった場合、慎重さが生まれたり、反復行動が生まれたりする反応になります。
逆に悪い「緊張感」となった場合、言葉が出てこない、頭が真っ白になるという反応になります。
物事をうまくいかせようと思った場合は、緊張に至るまでの、感情のコントロールがとても重要になります。
起こった状況の中で、どう考えるか。
緊張あなたにとって良い反応へと向かわせるには、感情と考え方が大きなカギを握るのです。
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話を終わらすには、トイレに行きましょう。 (21/09/15)
永遠と自分の話を話すパターン。もちろん聴いてあげたい気持ちはやまやまなのですが、続きすぎるとこちらが疲れますよね。
でも聴いてあげないといけない、という親切心を裏切れない。
ただこれは、親切心が裏目に出るパターンです。
何故かというと、1回この長い話を経験すると、次回相手が相談に来た時、「また長い話を聴かなくてはならない」と感じる。
そうすると、忙しい振りとか用事がある振りをして、その機会から逃れようとする。
それが続くと、相手は「あの人は話を聴いてくれない」となり、あなたに良い印象がつきません。
こういうパターンの方の対処法は、「切る」ことです。
「一生懸命話しているのに切っていんですか。」「逆にその方が印象悪くなりませんか。」
いえ、切って良いんです。
むしろ切らないとあなたの態度が持たなくなり、結果的に話の内容は入ってきません。
だからこそ、あなたが辛抱できないところと感じたら即切りましょう。
その時相手を不快にさせない言い方をすればいいだけです。
その時「トイレ」が有効。
「あ、ごめん。トイレに行きたくなってきちゃった。考えてみればもう○○分近く話してるんだね~。」
話している相手は時間を気にしていません。だからあえて時間を意識させるのです。
すると大概の方は「もうそんなに時間が経ってるんだ。」と気づくはずです。
「では、その続きの話は次回聴くよ。」とか「その後どうなったかまたラインして必ず返すから。」で良いのです。
時間の経過に気づかせること。
そのために一度「仕切る」ことは自分にとっても疲れないために、とても有効なのです。
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悪夢と朝の目覚めを良くするためのメンタルへルス (21/09/14)
何者かに殺される夢、津波に巻き込まれる夢など。嫌な夢を見ると朝の目覚めが今一気持ち悪いことは多いです。
すると感情がモヤモヤしているので、何だか調子に乗れなかったりとか、不運なことが起きるのではないかと不安を感じるかもしれません。
これはメンタルへルスの観点からもあまり良い傾向ではありません。
ただ少し安心して頂きたいのは、特に死ぬ夢、殺される夢は心理学的にとっても良い夢なのです。
これは「死と再生」と捉えられ、新しい自分に生まれ変わる予知ともいわれます。
今取り組んでいる状況が行動次第で良い方向へ進むサインです。
なので、そのような夢を見た場合にはガンガン行動してよいという暗示です。
特に「水」関係は無意識の象徴。探求していたことが好転する機会です。
同じように、歯が抜けるとか、髪の毛が抜けるのも良い予知となります。
また、夢とはあくまで夢です。
嫌な夢を見て現実になるということは、めったにないので、スルーすることも大切です。
もし、遅刻するなど、似たような事が起こったとしても夢のせいではなく、物理的に遅刻をするような行動となった結果です。
ただもしよい夢なら、ぜひ「信じる」ことは吉。
なぜなら気持ちが良く、夢と同じような方向に意識して動いた結果、良いことになったのだから。
信じるも信じないも自分次第と言いますが、良いことはぜひ覚えておいて、自分の行動変容のきっかけにしていきたいものです。
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自粛でぜひ心がけてほしいメンタルへルス (21/09/09)
コロナ禍で長引く自粛に、事実メンタルへルス不調を起こす方が増えています。
ある程度は耐えれていても、それが長引くとメンタルの維持が難しくなるのです。
ただ「しっかりメンタルへルスを行いましょう」と言われても、何をすればいいのか分からないし、実際「心が疲れている」とは思っていないので、後回しになるのです。
そこでまず自覚してほしいことがあります。
それは「一人で仕事をするとネガティブ思考になる」ということです。
私たちは仕事をする際、人によって安心を得ています。
仲間と一緒に同じ空間にいる。
会話をすることによって自身の存在を確認する。
認められることで、自身の存在価値を感じる。
特に仲良くなくても、挨拶だけの会話でも、「髪型似合ってるね」という承認だけでもです。
帰属意識が安心なのです。
ただテレワークでは、それが全くありません。
「触れ合い」がないのです。
そうなると孤独感や不安が優勢になり、どちらかというとネガティブな発想に偏りがちになる。
みんな自分より仕事をしている。おいていかれるのではないか。
このままだと評価が下がるのでは。
相談したら迷惑ではないか。
みんな忙しいから頼ってはダメだ、など。
それが心の不調の引き金になっているのです。
まず「一人で仕事をするとネガティブになる」ということを意識する。
するとネガティブ感情に意識が向き、だったらポジティブになれるようなことをしようと思い出すわけです。
「ネガティブにはならない」ではなく「ネガティブになる」という意識がメンタルへルス不調を起こさない第一歩とも言えます。
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目線次第で「話をしっかり聴いてくれている」と思ってもらえます。 (21/09/08)
【目線次第で「話をしっかり聴いてくれている」と思ってもらえます。】
人の話を聴く時、どこを見て聴いているか意識したことありますか?
意外と「自分がどこを見て聴いているか」って、意識していないものです。
ただあなたはちゃんと聴いていても、その目線で相手は「聴いてくれていない」と思うかもしれません。
もっと言えば目線だけで相手を「ちゃんと聴いてくれている」と思わせることができるのです。
よくあるのが、相手から見ると首元に目線がある。
目を見るのが苦手と言われる方によくある傾向です。
後は目玉だけ相手を見て、見下ろすような目線。
相手より背の高い方にある傾向。
逆に目玉だけ相手を見て、下から見上げるように見る。
相手より背の低い方にある傾向です。
ただこれは全て無意識。個人の「癖」が影響しているのです。
本人は全くいい加減に聴いているつもりはないのに、「聴いてくれていない」と思われたらショックですよね。
ポイントは、目線は合わせましょう。
相手の目を見るのが苦手なら鼻を見るよう意識しましょう。
背丈の関係で目線がそうなるのであれば、相手の顔と自分の顔が平行になるように心がけましょう。
実はそれだけで、相手の深い話を引き出すことができるのです。
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