「がんばれ」という言葉のメンタルヘルス的取説 (21/02/06)
「がんばれ」って言ってはダメなんですよね、という質問を何度か聞かれたことがあります。
がんばれは、応援の言葉であるにも関わらず、なぜ禁句扱いされているのでしょうか。
まずがんばれは効果・使い方・用途と注意点があること。
<効果>
・懸命に前を向いて努力している時、後押しして達成へと促すことができる。
・目標達成中にくじけそうになった時、再び気持ちを奮起させることができる。
<使い方(用途)>
・何かに取り組んでいる時
・取り組む途中に挫折しそうになったり、あきらめそうになる手前の段階の時
というのが、頑張れの効果と使い方です。大切なのは用途と注意点です。
<用途>
・努力している人/前向きに取り組もうとしている人/達成途中にくじけそうな人
<注意点>
1.行動をあきらめた人、自責を感じている人、頑張り方と方向性を見いだせてない人には絶対に使用しないでください。アレルギーを引き起こす危険があります。
2.本人の意思確認の後、効果が期待される時、最後に伝えること。
1に関して使用すると逆効果になります。行動をあきらめた人と自責を感じている人の状態は、車に例えるとエネルギー源であるガソリンが心に入っていない状態。いくら頑張りたくてもガソリンが入ってないので走れないのです。
その上でもっと頑張れと言われてもガス欠状態では、走れません。
頑張り方と方向性を見いだせてない人は、ガソリンは満タンなのです。ただ何を操作すれば、どの方向に向かえば良いのかが分からない。
ただこの人たちは走れるので、大切なのは手順と方向を具体的に教えること。
まずブレーキを踏んで、エンジンかけてサイドブレーキおろして、アクセルを踏む。そしてまっすぐ進んでごらん、と。
走り出したら走りますので、走るのが楽しくなるくらいまでサポートすること。
2に関して、頑張れを使うタイミングです。あくまで頑張れは、相手の背中を押す言葉であることをお忘れなく。
「どうしたの、元気ないね、がんばれ。」という連動的な言葉では全く効果がきたいできません。
正しくは「どうしたの、元気ないね、そのあたり話を聞くよ。・・・・・・・そういうことか。であれば~~~~~~~~というやり方もあなたにはありかもね。少しは元気出てきたって?そうか、うん、君なら可能だよ。がんばれ!」
です。
またもし一緒に取り組んでいることであれば、がんばれより、がんばろうの方が効果的です。
言葉にも取説があります。
その使い方さへ間違えなければ、成長へと導く最高の言葉になるでしょう。
追伸:万が一アレルギー反応が出た場合は、医師または産業医へ相談しましょう。
・繊細な言葉使いや傾聴の仕方をマスターし、資格が取れるメンタルヘルスカウンセラー通信講座は、こちら。
今だからこそメンタルヘルスを自身の健康のために・・セルフケア (21/02/05)
【今だからこそメンタルへルス知識を自分のために・・セルフケア】
コロナ禍でのテレワークや自粛生活。延期も決定し、「まだ延びるのか」と落胆を感じている人は多いのではないでしょうか。
現状はこの状態の中、健康維持に意識が向き、運動や食生活を見直す動きは出てきています。
メンタルヘルス(心の健康維持)はどうでしょう。
前向きに仕事に、生活に取り組みたいという心の動きがないと行動へは結びつきません。
前を向くのもエネルギーがいります。
車に例えると、ガソリンがないのに走れない。ただ車ならガソリンがあれば走れると知っている。
では心のガソリンって何でしょう。
その一つが知識です。
知る、分かる、気づく。そこで「やってみよう、やってみたい」がたまる。これが心のガソリンです。
心のタンクに意欲や希望や期待がたまって初めて人は動き出すのです。
そのきっかけが「健康」であるならば、心の健康にも目を向けてみてください。
あなたの心は健康ですか。周りの心は健康でしょうか。
いざ「元」に戻った時、今の生活からすぐ切り替えることができるでしょうか。
巣ごもりに慣れると、今度はそれ以前の生活に再び慣れる必要があります。
臨機応変に順応していくためには、臨機応変に捉えられる心の準備が必要です。
メンタルヘルスは健康管理の一つ。
ただ体の健康管理法は日々伝えられ受け入れやすいが、心となるとどうやって健康管理をすればいいかわからない。
どだからこそ、「どうやって=知識」が分かることで、「こうすれば」という期待や希望がたまり、動き出すことができるのです。
・いざという時のストレスケア法を知れるストレスケア研修は、こちら。
今すぐ上司ができるコロナ禍のメンタルヘルス対策 (21/02/04)
コロナ禍での働き方は、メンタルヘルスから見ると「個」での「孤」にいかにうまく付き合うかのように思います。
孤とは、助けるものがなくひとりぼっちの状態。
今まではわからないことがあればすぐ相談が出来たり、たまには食事に行ったり、挨拶があったりと、個々で仕事はしているとはいえ、同じ空気の中で働く集「団」で個がある働き方でした。
それがテレワークや自粛などで個での「孤」を求められ、それに心がついていかず、結果メンタル不調を引き起こしています。
日本メンタルヘルスケアサポート当協会では様々な企業様からのオンラインカウンセリングを担当していますが、多くが「孤独」からくる悩みです。
自宅勤務になり仕事のことをすぐ周りに聴ける環境ではない。聞きたくても相手のことが気になる。みんなどうしているんだろう。。。
一人でいるとマイナス思考となり、焦りや不安から夜眠れない、やる気が出ない等。心のコントロールができなくなり不調を訴えてきます。
カウンセリングでは気持ちを安定させるために傾聴を行い最善の方法を一緒に考えるのですが、そこで笑顔が戻ってきます。
そこからも見えてくるのは、現状のメンタルヘルス対策で急務なのは、「心の触れ合いをいかに作れるか」です。
そのために上司が部下のカウンセラーになってあげること。
カウンセラーといっても心理カウンセラーと同じことをするとかではなく、話に耳を傾け、共感するだけでいいのです。
求めているのは今の気持ちを受け止めてくれる存在。
仕事上のコンタクトは取っていると思います。オンラインで顔も見ることがあると思います。
それ以外に、まず上司は部下の心の声を聴く時間をとってあげてほしい。
今までは当たり前にあった部下と仕事外の話をする時間。
それが今はないことに気づいてください。孤独は生きていく上でもっとも辛い「環境」です。
・心が少しでも楽に働いてほしいと部下を心配する上司の方にお勧めの傾聴トレーニング研修は、こちら。
カウンセラーが行うメンタルヘルス講座の特徴 (21/02/03)
メンタルヘルス研修や講座は、様々な立場の方が講和しています。
社労士、弁護士、医者、臨床心理士、心理師、ジャーナリスト、心理学大学教授。
全てそれぞれの立場から「メンタルヘルス」を見て伝えています。
日本メンタルヘルスケアサポート協会は、「心理カウンセラー」の立場から見たメンタルヘルスです。
心理カウンセラーから見た、とは、「悩みを持つ目の前の人の問題解決」という視点。
「いったいあなたは何が悩みですが、なぜそれが悩みになっているのですが、どうしたらその悩みが解決しますか。」
受講者が欲しいのは「今、自分の周り(または、あの人)のメンタルヘルスをどう扱えばいいのか」
その問題を解決する講座。
さらに心理カウンセラーがメンタルヘルス講師を行う上で大切な特徴は、
「講座を伝える」だけでなく、「講座を通じてカウンセリングを行う」ということ。
何人だろうと、講座を受けることにより、癒され、安心し、スッキリしてもらうこと。
知識習得はだれの講座でもできる。
私たちが大切にしているのは、その奥にある「受講者の心の安定」なのです。
・講座を通じてカウンセリングを行うテクニックが身につく、メンタルヘルスケア講師養成講座は、こちら。
オンラインとリアルの使い分けの仕方 (21/02/02)
コロナがきっかけで急速に普及したオンライン。会社での会議やリモートワークでももはや必須条件になっています。
オンラインとは、通信回線に接続されている状態のこと。要は「通信回線さえあればだれとでもどこでも繋がる」ということです。
携帯電話は誰でも今持っている時代に沿ったのもので、自粛の中、家から動けない家族に会いに行けないという時に、最も適した会い方なのです。
相手の状況や安否を確認できるし、声だけでなく画像がある分、電話よりのリアル。
「相手の存在を感じる」という安心感がそこにはあるのではないでしょうか。
ただ、これに慣れすぎるとどういうことになるのか。
「感じるだけで、味わえない」ということ。
おいしそう、楽しそう、幸せそうは伝わってきます。ただ「おいしい、楽しい、幸せ」は味わえません。
後者は現地に行って初めて体感できるもの。画像で会えるから、もう会わなくていい、になってしまっては、どんどんリアルの大切さが薄れてきます。
バーチャルのメリットとリアルのメリット。
これを使い分けないと、バーチャルとリアルがどっち何だかもわからなくなってくる。
大切なのは、「感じるだけでいいのか、味わわなければわからない」のか。
どちらを優先するかで、使い分けがみえてくることでしょう。
・できるだけ臨場感あるメンタルヘルスオンライン講座をご検討の方は、こちら。
テレワーク下でのメンタルヘルス対策を研修に取り込みました。 (21/02/01)
【テレワーク下でのメンタルヘルス対策を研修に取り込みました。】
日本メンタルヘルスケアサポート協会では、メンタルヘルスに関しまして様々な研修を行っていますが、コロナ禍の中、増えてきたテレワークでのメンタルヘルスケアを各種研修テーマの中に取り入れてお伝えいたします。
・メンタルヘルスケア研修・・・テレワークでの部下のメンタルヘルス不調発見ポイントや具体的なかかわり方
・ストレスケア研修・・・自宅でできるストレスケア法の充実
・コミュニケーションストレスケア研修・・・特にオンラインで起こりやすいストレス会話の対処法
・傾聴トレーニング研修・・・オンライン上での話の聴き方のポイント
・職場環境改善研修・・・テレワーク中のコミュニケーションの取り方について
テレワークが長引く、またテレワークへの切り替えが進む中、自身のメンタルヘルス。また部下のメンタルヘルス対策は、自身のモチベーションを保つためにも、職場の生産性維持にも大切な要素です。
実践の前に、今の現状を踏まえた知識習得が必要ではないでしょうか。
メンタルヘルスの知りたいことが、ポイントで学べる、メンタルヘルス各種研修は、こちら。
テレワークでのメンタルヘルス不調予防の仕方 (21/01/29)
【テレワークでのメンタルヘルス不調予防の仕方】
コロナ禍の自粛のため、テレワークを推奨し、テレワークへ移行した企業が多いことと思います。
そのせいか、社員のメンタルヘルスを気にする声が増えてきているのも現状です。
なれないテレワーク仕事で現にメンタルヘルス不調を訴える人は後を絶ちません。また性格や行動面で変化したりと、心だけでなく、今までの自分ではなくなったと感じる人もいます。
「あんなに人の意見に聞く姿勢を持っていたのに、怒りっぽくなった」
「顔が別人みたいに暗くなった」
「泣きやすくなった」
「音に敏感になった」
あれ?考えてみたら私ってこんな性格だったっけ?こんなに落ち込みやすかったっけ?
と思ったら、ストレスサインです。
そのあなたがあなたらしさではなく、テレワークによりあなたらしさが消えていったのかもしれません。
その時まず試してほしいのは、睡眠時間のコントロール。
メンタルヘルス不調の多くは睡眠障害が出てきます。障害と言っても大げさなものではなく、夜遅くまで仕事が家でできるので、就寝時間が遅くなったり、テレビを見る時間が長くなったりで、就寝起床時間が不安定になってきます。
まず「何時に寝て何時に起きる」を決めること。
そして何時から仕事をするよりも「何時まで仕事をする」という方を決めること。
大切なのは生活リズムを整える。
テレワークは、決して自分の自由な時に仕事をするのではなく、家で今まで通り働くということを忘れないでほしいです。
・テレワーク下でのメンタルヘルス・オンライン研修のご要望は、こちらから。