奥江,s メンタルヘルスカウンセラー ヒストリー (14/08/22)
実は私自身、自分がカウンセラー・講師をやるなんて思ってもみませんでした。
高校時、重度のメンタルヘルス不全にかかり、精神科に1年半入院したという経緯から、獣医系大学卒業後、「カウンセラーになりたい」と思い、心理学専門スクールの門をたたきました。
でも当時の私は、自己中心的、人の話なんか興味がない、聴く、よりアドバイスがしたい。こんな私が果たしてできるのだろうかという不安がありました。ただ、「なりたい」という想いが強く、何度も何度も直されながらも、修正を重ね、ある程度カウンセリングが行えるまでになりました。
ただ、カウンセリングスキルを身につけたいというよりも、私がそのスクールを選んだ理由は「独立支援」「就職をあっせん」とうたわれていたからです。
カウンセラーとして独立して、多くの方の心の支えになりたい、その気持ちのおもむくまま時間もお金も費やし、気づいたら2年で200万円はつぎ込んだと思います。
その間、あっても講師のアシスタントをこちらがお金を払って学ぶというものでした。そのスクールに違和感を感じ、途方に暮れていたある時、その学校の信頼している先生から、衝撃的な一言を言われました。
「奥江さん、カウンセラーでは食べていけませんよ。カウンセラーとして食べていこうと思ったら講師になりなさい。」
個人と企業とでは、料金の単価が違うのです。
その時初めて、理想と現実のギャップを感じ、でも私の想いをつなげていくには、講師をやるしかないと直感で悟りました。
しかし人前で話すのはもともと苦手、人見知り、上りやすいといった、講師として行うには到底似つかわしくない性質をたくさん兼ね備えていて、「果たして講師なんて私にできるのだろうか。」そんな不安を持ちながらでも、想いだけは強く、トレーニングし続けました。
それから、十数年。
現在は、協会内の講座・研修だけでなく、何百名という方々の前で研修を行うこともあります。
今になって思います。
「ヒトは向き、不向きではなく、本当になりたいなら『向かせ』ればいい。」
ということ。
カウンセラー・講師に向いていない人なんていない。そう思っているだけ。
でも想いがあれば、必ず叶えることができます。
その理由は、「私でさえ、できるのだから。」